先日、競馬のGⅠで白毛馬のソダシが優勝した。
「白毛」は「芦毛」とは異なる。
「芦毛」で有名な競走馬・種牡馬はオグリキャップ、クロフネである。幼少期は濃い灰色をしており、年齢を重ねる毎に色が白くなっていく。
それに対して「白毛」は生まれた時から色白で、やや肌色っぽい。
以前は「白毛」馬は虚弱体質で競走馬になれない、など言われた時もあったが、GⅠ馬が誕生したので根拠がなかった事が分かる。
白毛馬は突然変異で誕生するが、優性遺伝により50%の確立で白毛馬が誕生するようである。
日本のサラブレットが白毛馬で埋め尽くされる可能性もあるのでは、と思うが、競争実績(GⅠ級)を伴う牡馬が誕生しなければ可能性は低いだろう。
生産者も毛色よりも、産駒が活躍する事による賞金の獲得がなければ生活出来ないからだ。
牝馬は競走成績を伴わなくても血統が良ければ繁殖入りできるが、牡馬はそのような訳にはいかない。
繁殖牝馬では誕生する産駒は1年で1頭である。種牡馬のように1年で100頭という訳にはいかない。
牡馬の白毛馬の活躍馬が出ないのは、白毛馬が世の中に増えすぎてはならない、という「神の見えざる手」が働いているからかもしれない。