日曜日の天皇賞(春)はワールドプレミアが優勝した。
これで菊花賞に続きG1二勝目。ステイヤーらしい成績を残している。
兄弟のワールドエースはマイラーズC(GⅡ)の勝馬で、マイル路線を主戦場とした。
この2頭、全兄弟ではあるが、距離適性が全く異なる。
距離適性を考える上でミオスタチン遺伝子(筋肉量を決定する遺伝子)というものがある。
父親ディープインパクトのミオスタチン遺伝子は「TT型」と公表され、長距離に適性がある。
他には「CT型」(中距離適性)。「CC型」(短距離適性)がある。これはメンデルの法則に従って父親・母親から遺伝子を1つずつ引き継ぐ。
母親のマンデラの遺伝子はおそらく「CT型」で、ワールドプレミアは「TT型」、ワールドエースは「CT型」という事か。
私自身は距離適性は主に母親から遺伝され、気性により変わるものと思っていた。しかしこの遺伝子の考え方によると、距離適性の遺伝は父親・母親各50%の確率という事になる。
競走馬で距離適性が異なっていた代表例としては、ダンスパートナー・ダンスインザムード姉妹がいる。おそらく前者は「TT型」(古馬の安田記念で惨敗)、後者は「CT型」(オークスで馬券外)なのであろう。
しかし、ディープインパクト自身、そもそもスピード能力の違いで中距離を圧勝しており、また産駒もスプリントGⅠを制覇している(該当産駒は「CT型」と推測される)。
競走馬にとっては1,200m戦も3,200m戦も人間で言えば400m走位の中距離走だろうから、ミオスタチン遺伝子が距離適性を明確に示す万能なものではないのだろう。
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