ディープインパクトの後継種牡馬は(2021年版)

牧場 血統

競馬は2021年クラシックがまもなく始まるが、その前にディープインパクトの後継種牡馬を検討してみたいと思う。是非日本でディープインパクト系が広がって欲しいが、この血統が今後繁栄する保証はどこにもない。

後継種牡馬も1頭、どんなに多くても3頭程度になるだろう。私が予想する種牡馬は下記4頭。

1.現役馬(古馬)・・・コントレイルのみ

 コントレイルは母系がUnbridled系なので、Kingmambo系、Northern Dancer系との配合も可能である。クラシック三冠後、古馬でも能力維持が見込め、早熟という訳でもなさそうだ。

 他の現役競走馬にマカヒキ、ダノンプレミアムも候補にあがりそうだが、現時点で種牡馬入りしていないという事はそれほど種牡馬としても期待されていないからであろう。

2.現種牡馬(産駒デビュー済)・・・キズナのみ

 現役種牡馬は父ディープインパクトと戦わなければならなかったため、良質の繁殖牝馬が回ってこなかった。このカテゴリーで後継種牡馬になり得る可能性があるのはキズナのみであろう。

しかし、懸念事項もある、産駒が母系の影響か、父より重厚なタイプが多く、また初年度産駒にクラシック勝馬が出なかった。後継種牡馬になるためには、繁殖牝馬にKingmambo、または芝適性を高めるためにGrey Sovereignの血が必要になるかもしれない。

3.産駒デビュー前、または産駒3歳以下の産駒・・・リアルスティールのみ

 リアルスティールは競走成績は超一流とは言い難いが、同期にドゥラメンテ、古馬になっても前後世代の層が厚かったため、GⅠ勝ちは1つにとどまった。しかし種牡馬になれば話が別だ。距離適性外にも関わらず菊花賞で2着する絶対能力、牝系にMiesqueがいる血統背景からも、スロースターターになるが、数年後にはリーディングサイアーになる可能性も高い。

 ロジャーバローズ・ワグネリアン・アルアイン・サトノダイヤモンドあたりは現時点で評判の良い声はそれほど聞かれず、フィエールマンも社台SS繋養でないので厳しいだろう。

4.その他(海外)・・・Study of Man

 実はディープインパクト産駒の種牡馬は海外にも繋養されている。代表的な産駒はStudy of ManとSaxon Warriorだ。

 前者は仏ダービー勝馬で、血統構成も上記リアルスティールに似てMiesqueの牝系だ。産駒がフランスデビューするのであれば、フランスの芝の質は欧州の中では日本に近く、フランスのリーディングサイアーになる可能性もあり、また産駒が逆輸入され、日本でGⅠ勝馬も出るだろう。

一方後者のSaxon Warriorは英2000ギニー勝馬だが、母系にGalileoが入り現地での交配牝馬が限られる。また英・愛での産駒デビューが多くなりそうなので、重厚な血統が好まれるこの地では種牡馬としての需要も多くないと思われる。

さて、数年後にこの記事を振り返ってみて結果はどうなっているのか、楽しみである。

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