私は昔から世界、日本を問わず「地図」を見るのが好きであった。
「地図」の中でも「住宅地図」というものがある。住所が分かればそこに誰が住んでいるのか(マンション・アパート等は除く)、周辺の環境はどうなのか、隣の市区町村との境界線はどこにあるのか、さまざまな情報がここに表示されている。
仕事上、相続税の申告を行う際、また相続税の試算を行う際に依頼人からの聞き取りをもとに居住地を確認する事がある。相続税の申告をする際に接している道路の路線価を確認するためにも必要になる。
私が現在住んでいる土地・建物が、以前どのような用途であったのか興味があり、国会図書館に行き1961年の住宅地図から確認してみた。
過去の用途を確認する方法は、まずは不動産登記簿謄本があるが、こちらでは地目(宅地・雑種地)、前所有者程度しか確認が出来ない。また地歴調査を依頼する方法もあるが、所有建物を譲渡する場合等に活用する事はあるが一般的ではないからだ。
今から60年前の用途は畑と思っていたが、小さな町工場であった。現在はその子孫と思われれる住居が周辺にちらほらみられる。またその当時から今と変わらない道路が存在していた。
とても興味深い事実が発見出来た瞬間であった。